【自分用メモ】カイリュー単体考察【育成論】
今回はカイリューの調整についての自分用のメモの役割も兼ねて投稿したいと思います。
カイリューについて
初代から登場する龍/飛タイプの600族ポケモン。
基本的には物理龍アタッカーとしての採用をされ、他の物理龍との差別化として、夢特性マルチスケイルによる高耐久、神速による縛り、龍の舞によるS逆転と対面での性能がとても高いことが挙げられます。
メガシンカを用いない積みアタッカーとしては舞った時の抜き性能はトップクラスで、持ち物や技構成も多彩です。
積みアタッカーとしての印象が強いカイリューですが、Aの高さや耐久を活かしてのハチマキ型、雨パなどに採用される特殊型、マルチスケイルと再生技のシナジーを利用した電磁はねやすめ型、ゴツメ型など型も多いです。
種族値は
91-134-95-100-100-80
と、どれも平均して高いので、努力値のカスタマイズ性に富んでいて、調整のしがいのあるポケモンだと思います。
現環境でのカイリュー
PGLのシングルレートデータによると性格は
1 | いじっぱり | 90.3% |
2 | ようき | 7.0% |
3 | ゆうかん | 0.8% |
4 | ひかえめ | 0.5% |
5 | れいせい | 0.5% |
と分布しており、いじっぱりが大半であることがわかります。
持ち物は
1 | こだわりハチマキ | 52.8% |
2 | ラムのみ | 34.2% |
3 | じゃくてんほけん | 7.3% |
4 | いのちのたま | 3.4% |
5 | ゴツゴツメット | 0.8% |
6 | ぼうじんゴーグル | 0.5% |
となっていてハチマキアタッカーが半数。ラムのみや弱点保険、いのちのたまによる積みアタッカーが4割強くらいです。
主な役割範囲はバシャーモ、リザードン、ファイアロー、ジャローダ、フシギバナ、水ロトムなどです。対面からと仮定するともっと広い範囲のポケモンを倒せます。
特に苦手なポケモンはガルーラ、マンムー、ヘラクロスなどマルチスケイルを貫通してくる連続技持ちのアタッカーで、対面から負けてしまいます。
レートではルカリオ、クチート、ハッサムなどの鋼タイプのメガシンカポケモンと相性補完に優れるアタッカーとして採用されたり、ガルーラゲンガーボルトスイクンのような対面構築での採用されたりすることが多いです。とりあえず入れるポケモンというよりはカイリューだからできる、という役割がしっかりしているPTでの採用が多いように感じます。
それでは型毎の考察及び調整例です。
カイリューの調整
ハチマキカイリュー
利点
ハチマキカイリューはその圧倒的火力でサイクルの崩壊を狙います。クレセリアですら後出しを許さないげきりんの威力は圧巻です。
物理受けを無理やり突破して後ろの物理アタッカーの一貫を作ります。
対面で不利なポケモンでも、マルチスケイルで耐えて神速二発で落とせたりします。
消耗したあとでも神速による終盤の掃除の役割があったり腐ることの少ないポケモンです。
龍舞カイリューとの差別化は、龍の舞によるターン消費がないことで、あと出しされる物理受けにたいしての遂行速度が速い点、龍の舞を採用しない分技範囲が広がる点、ステロでマルチスケイルが潰れてしまってもハチマキ神速だけである程度の仕事がこなせたりする点などです。
並みの鋼では受からない火力なので、フェアリーのいないPTだとげきりんを打つだけでPTを半壊させることも多々あります。
調整
ベースになる調整
H196-A228-B4-D20-S60
H-実数値が191になり16n-1(天候、毒々、ゴツメ、やけど、ステロダメなど最小)
HB-ガブの補正なしハチマキ逆鱗耐え(83.7%~98.9%)
HD-ゲッコウガの補正なし珠冷凍ビーム乱数2つ切って耐え(86.9%~103.6%)
ラティアスの補正なしメガネ流星群を最高乱数以外耐え(84.8%~100.5%)
A-B特化クレセリアを逆鱗で高乱数2発(瀕死率86.7%)
S-4振りロトム抜(4振りクレセ抜き抜き)
実際に愛用している調整のハチマキカイリューです。
ここから好きにカスタマイズしてください。
カスタマイズ例①
H196-A252-B4-D60
A-B特化クレセリアを逆鱗で乱数2発 (瀕死率91.8%)
D-ゲッコウガの補正なし珠冷凍ビーム確定耐え(83.2%~99.4%)
Sを振らないで火力に特化したパターンです。
D60をSに回すパターンもありだと思います。
カスタマイズ例②
H196-A196-B4-D4-S108
A-B特化クレセリアを逆鱗で中乱数2発 (瀕死率68.8%)
B特化スイクンを確定2発(52.6%~62.3%)
S-こごえるかぜ一回でガブリアスを抜くスイクン(S実数値113)抜き
最近のゴツメ枠で多いスイクンを重く見たパターンです。
カスタマイズ例③
H196-A132-B4-D60-S116
A-B特化クレセリアを逆鱗で低乱数2発 (瀕死率22.7%)
B特化スイクンをギリギリ確定2発(50.7%~59.9%)
S-準速バンギラス抜き抜き
カスタマイズ例④
H132-A228-B36-D4-S108
H-実数値が183になり8n-1(やけど、ステロダメなど最小)
HB-ガブの補正なしハチマキ逆鱗最高乱数以外耐え(84.1%~100%)
HD-ゲッコウガの補正なし珠冷凍ビーム乱数半分切って耐え(93.9%~110.9%)
ニンフィアの補正ありメガネハイパーボイス確定耐え(79.2%~93.9%)
クレセリアもスイクンも見つつ最低限の耐久を確保したパターンです。
技構成
メインウェポンであるげきりん、ほかドラゴンとの差別化であるしんそくは確定として、残りは選択です。
- じしん 命中威力共に優秀
- ばかぢから ガブリアスとの差別化、ハチマキとの相性もよい
- ほのおのパンチ ナットレイやハッサムへの打点
- だいもんじ ほのおのパンチと選択。命中不安
- かみなりパンチ マリルリやギャラに対して
- アイアンテール、アイアンヘッド フェアリーにたいして
- ねごと 催眠対策
- アクアジェット ゴースト対策の先制技
- ドラゴンダイブ 技固定を嫌う場合
- ストーンエッジ じしん読みででてくる飛行タイプにたいして
基本的にはじしん@1でほのPかばかりきです。
龍舞カイリュー
利点
ハチマキとちがって技の打ち分けができ、足りないSを龍舞で補えます。
マルチスケイルのおかげで対面から舞える相手は多く、カイリューと龍の舞の相性はかなりいいです。
ハチマキとちがって技の打ち分けが可能なので、しんそくでミリ残りのポケモンを処理したあとにげきりんをうったり、フェアリータイプにげきりんを無効にされても交代を強制されなかったりします。
鋼タイプとの相性補完が基本的にいいので鋼タイプがエースのPTに採用しやすいです。
例えば、こだわり地震を起点にして舞えるので、スカーフ地震に弱いルカリオやハチマキ地震に弱いクチートと組んで積みサイクルなどに採用されます。
持ち物が自由になる点も大きく、ラムで状態異常への耐性を得たり、マルチスケイルを盾にして弱点保険を発動し圧倒的な抜き性能を得たりできます。
調整
基本調整
H4-A252-S252
エースとして採用するため対応範囲が最も広くなるAS全振りがメジャーです。
ようきか意地っ張りかの一番大きな違いはメガゲンガーを抜けるかどうかだと思います。特にラムの実持ち龍舞カイリューはメガゲンの鬼火を受けながら竜舞することで無償突破すら期待できるので恩恵が大きいです。ただ、凍える風持ちゲンガーとの対面だと竜舞をしたところで神速が通らずとても辛い展開になってしまうので、ある程度型が見えてから舞うようにしたいです。
耐久調整
H196-B4-D60
ハチマキ型でも使った耐久調整。ここまで耐久にガッツリ振ると、Sにも努力値を割かないといけない関係上火力が非常に乏しくなってしまいます。そのため、耐久調整によって最もリターンが大きくなる弱点保険型に向いていると思います。
Dを44振りにすることでゲッコウガの珠冷Bの乱数を一つ切って他に努力値を回すのもありだと思います。H132-B36-D4の調整でもいいですが、中途半端になりがちです。
H52-B44-D4
H-実数値が173になり6n-1(ゴツメダメ最小)
HB-いじっぱりメガリザXの逆鱗確定耐え
HD-眼鏡ニンフィアのスキンハイボ確定耐え
役割対象への遂行を明確に努力値振りをした耐久調整です。AやSに多く割けるので抜き性能を損ないません。
素早さ調整
カイリューのSは激戦区で、どこにあわせてS調整をするかはとても大事になってきます。
それぞれの実数値で抜ける主要ポケモンを紹介します。
龍舞を1回することで抜けるポケモンは↑、2回は↑↑を頭に付けます。
おすすめの調整ラインに下線を引いています。
- 145 最速。↑準速スカーフ霊獣ランド
- 143 最速ドラン、最速ビビヨン、準速ガルーラ
- 141 準速ドリュウズ
- 140 最速メガヘラ
- 139 準速FCロトム
- 138 準速ヘラクロス↑最速メガライボルト
- 136 最速メガバンギ
- 135 最速キノガッサ
- 134 準速ギャラドス↑最速メガゲンガー
- 133 準速80族(カイリュー、マンムー)
- 132 準速。同族意識↑
- 131 ↑最速ファイアロー
- 130 準速ヒードラン、↑最速マニューラ
- 129 ↑最速オンバーン
- 128 ↑最速ゲッコウガ
- 125 最速バンギ抜き
- 124 最速ギルガルド、準速メガバンギ
- 123 準速キノガッサ↑最速ライコウ
- 122 ↑最速ジャローダ
- 121 ↑最速メガルカ、↑最速化身ボルト、↑最速110族(ゲンガー、エーフィ、ラティ兄妹)
- 120 ↑最速化身ボルト
- 118 ↑スカーフ最速55族(カイリキー、ヒヒダルマ)
- 114 準速バンギラス、↑最速ガブリアス
- 113 最速50族(ラッキー、マリルリ)準速ギルガルド、最速霊獣ボルト、↑↑準速スカーフサザン
- 112 ↑最速100族(メガリザXY、メガガル、ボーマンダ、ウルガモス)
- 111 ↑最速サザンドラ、↑↑最速メガフーディン
- 109 ↑準速ラティオス
- 107 無振りFCロトム
- 106 無振りクレセリア
- 102 無振りギャラドス
- 101 無振り80族(メガバナ、トゲキッス、マンムー、シャンデラ、ヌメルゴン)↑↑最速メガゲンガー
- 100 無ぶり
ずらっとこんな感じです。(抜けがあったら教えてください)
陽気にする場合は最速か最速ガッサ抜きがいいと思います。
最速・準速ガッサ抜き調整のポケモンは多いので、それを見越して最速・準速ガッサ抜き抜きまで振るなども考えられます。
火力調整
A252@いじっぱり珠
龍の舞をすることでハチマキカイリュー以上の火力を手に入れることができます。
H252ギルガルドを舞じしんで確定1発など、抜き性能がとても高いです
A252
もっとも汎用性の高い振り方です
ガブリアスよりAが4高い点から、ガブリアスの逆鱗基準の耐久調整を崩すことができます。
A204
Aの実数値が198で11nになりもっとも効率の高い振り方です。
他は基本的に耐久、火力調整をした余りが振られる形になるでしょう
ラム、珠は基本的にぶっぱ推奨で、仮想敵がいる場合のみ調整するのがベターです。
育成例
H52-A252-B20-D4-S180 いじっぱり@ラム
H52-B44-D4からいじっぱりメガリザXの逆鱗の乱数を上から3つ切りAに回しました
A ぶっぱ
S 準速キノガッサ抜き
H196-A68-B4-D60-S180 いじっぱり@弱点保険
耐久にガッツリ振って準速ガッサまでSに振り残りAです。弱点保険を発動できればAをこれだけしか振っていなくても十分な火力がでます。
技構成
ハチマキと同じでげきりん、しんそくは確定。あとコンセプト上龍の舞も確定なので、残り1ウェポンをPTと相談して決めます。特に仮想敵がいない場合はじしんが安定だと思います。
これでカイリューの単体考察を終わります。
また気が向いたら加筆修正していきます。
【カイリューと共に】飛行統一! 対ミラー【シングルバトル】
こんばんは、フーガです
今回はレンカイさんのタイプ統一大会に出させて頂いています↓
無事飛行タイプの予選を突破出来たので、今回は使用したPTを紹介させて頂きます。
使用PT
カイリュー/メガプテラ/エアームド/ボルトロス/ランドロス/ムクホーク
プテラとムクホだけでけぇよ
コンセプト
飛行ミラーに強いメガプテラを中心に上から殴って倒すことに主軸を置いたPTです。
弱点が一貫しやすい飛行統一なので、やられる前にやることを心がけました
個別解説
カイリュー
性格:ひかえめ 特性:マルチスケイル 道具:達人の帯
185(148)-×-116(4)-165(236)-121(4)-115(116)
C-火力が欲しいので11nにできる最大値
S-追い風or高速移動1積みで最速メガプテラを抜けて、ついでに準速101族(霊獣ボルトロス、化身ランドロス、ピジョット)抜き
残りをHBDに最硬振り
今回の嫁ポケカイリューはメタ相手を考えて特殊での採用です。C100もあるので思った以上に火力が出ました。
ステロを撒いた状態で上から弱点を突いて殴り殺します。
今回は物理技を使用しないのでA個体値は不問です。
飛行タイプで電気・氷の技範囲で抜群が取れないポケモンはいないので、デメリットなしに火力を補強できる達人の帯を採用。
その火力はH振りチョッキランドロスをステロ込みで確定1発
だいたいの攻撃を1発耐えるので(フリーザーの補正ありふぶきで43.8%の中低乱数)上から殴れれば一体は安定して倒せます。なだれ怯みはNG
基本は追い風の援護を受けて上から殴るのですが、それに依存しなくても上から殴るための高速移動です。
かみなりの枠はしんそくと迷ったのですがステロ込みでH振りメガプテラを一発で持っていけたり、抜ける範囲の広がるかみなりを選択しました。あとから考えたらふぶきでもよかったと思いました。(ふぶきだとステロ込でH振りサンダーを落とせる)
プテラ
性格:ようき 特性:きんちょうかん→かたいつめ 道具:プテラナイト
メガ前:115-157(252)-86(4)-×-95-200(252)
メガ後:155-187-106-×-115-222
ストーンエッジ/こおりのきば/いわなだれ/ちょうはつ
エースなので上から抜いていくことを考えてASぶっぱ残りB
このPTのメガ進化枠。ミラー対面を考えて最速です。初手に出して荒らすか、追い風が切れてカイリューが倒れたあとの抜きエースとして使いました。
圧倒的なSからの岩技、ファイアローのブレバに強い点も評価できます。
メインウェポンとしてのストーンエッジ、氷4倍勢(主にランドロス)に打つこおりの牙、高いSとシナジーがあり30%のワンチャンをのこすいわなだれ、相手のステロ展開や小さくなるフワライドなどを阻害する挑発。かたいつめ対象技が氷牙しかない悲しみを背負っています。もろはください
エアームド
性格:ようき 特性:がんじょう 道具:イバンの実
141(4)-132(252)-160-×-90-134(252)
がんせきふうじ/ステルスロック/ちょうはつ/おいかぜ
役割に特化するためにASぶっぱ
がんじょうを盾に確実にステロを撒き、イバンでおいかぜをして退場します。初手のポケモンを削るためにAぶっぱがんせきふうじ。
ちょうはつはエアームドミラーで打つことで優位を取れます。
脳内シミュレーションではこのポケモンを初手におけば神速持ち特殊カイリュー以外にはほぼ確実にステロおいかぜが撒けると思ってて、まぁ大丈夫だろと思っていたらふつうに出されました。
化身ボルトロス
性格:おくびょう 特性:いたずらごころ 道具:いのちのたま
155(4)-×-89-177(252)-100-163(252)(非理想)
10まんボルト/めざめるパワー氷/でんじは/いばる
単純に強いCSぶっぱ
いつも使っているCSボルト。基本的には見せポケ。
でんじはで最低限の仕事ができ、腐ることはほぼない
絶望的な状況でも勝ち筋を残せるいばるを採用。
霊獣ランドロス
性格:いじっぱり 特性:いかく 持ち物:チョッキ
195(244)-188(44)-109-×-119(148)-120(非理想)
がんせきふうじ/ストーンエッジ/はたきおとす/とんぼがえり
めざ氷などをたえて岩技をブチ込むランドロス。
ムクホークとあわせて物理ポケを機能停止に追い込むことができる。
命中安定(比較的)の岩石封じをメインウェポンに火力が欲しい時はストーンエッジ
威嚇による流し性能と後攻トンボによる対面操作で有利対面を作っていける。
受けアロー対策に地震を入れてもいいかと思ったけど、PTでアローが辛くないので今回は不採用。
ムクホーク
性格:いじっぱり 特性:いかく 道具:こだわりスカーフ
192(252)-158(28)-90-×-80-149(228)
ブレイブバード/いのちがけ/とんぼがえり/おいかぜ
H-いのちがけでH種族値85以下を問答無用で殺すためにぶっぱ
S-スカーフ込みでメガプテラ抜き
残りA
いのちがけで一体無理やり持っていくマン
威嚇だけ撒いてとんぼがえりで相手の交代をみてから交代できたりします。
死に際にスカーフでおいかぜ撒いたりすることもできたりするので便利そうだなと思いました。
使用感想
ステロおいかぜからカイリューで抜いていき、残りはプテラで処理というかんじ
選出率
4試合中3勝
カイリュー 4/4
メガプテラ 3/4
エアームド 4/4
ボルトロス 1/4
ランドロス 0/4
ムクホーク 0/4
一度だけボルトロスが刺さっていると感じたのでプテラではなくボルトロスを選出しました
だいたいカイリューで全部倒していました
ふぶきを二連よけしたり、ちいさくなったフワライドに技を外さなかったり、かなり運が良かったと思います。
上3体でほぼ勝ち筋が固定されていたので下三体はほぼ見せポケになってしまいました。どれも初手性能の高いポケモンを選んだので、初手のエアームドで割と意表をつけたのではないかと思いました。
紹介は以上です。
初めて構築記事を書いたけどカイリューだけ力が入ってしまったなぁ